2023年関東の梅雨明け

記録ということで。
梅雨明け宣言が出たのですね。
これからがいよいよ暑くなるのでしょうか。
良い夏にしたいものです。
たこみんFM 4回目は『国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ』をご紹介しました

今回は、『推しは推せるときに推せ!』ということで、私の推しサイエンティスト、国立天文台水沢VLBI研究所所長の本間希樹先生の衝撃作を選びました。
音声はこちら
ちなみに、こちらの本も面白いですよ~
たこみんFM 3回目は『すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。』をご紹介しました

今回は、年齢を問わず、楽しくてためになる本を選びました。
今回ご紹介したのは『すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。』です。
出版社のページはこちらです。(特設ページです)
番組のゆるい文字起こしを載せておきます。
音声はstand.fmなど、Podcastから配信されています。
ちなみに、こんな内容です。

オープニング
富山佳奈利の理科本クラブ。
こんにちは。サイエンスライターの富山佳奈利(とやま かなり)です。
この番組では理科好きの私が、ぜひあなたにも読んで欲しい本を毎週一冊ご紹介いたします。
ご紹介する本のジャンル発売時期、書籍やムック、雑誌といった形態にはこだわりません。 「面白い!あなたにもぜひ読んで欲しい!」そう思った本たちを大切なあなたに、ふんわりとお引き合わせする番組です。
第3回目は、 私が大好きな2時間サスペンスには欠かせない小道具である『毒』をテーマにした本をご紹介いたします。
タイトル紹介
タイトルは『すごい毒の生き物、図鑑 訳あって毒ありです。』"です。”までがタイトルです。
とっても礼儀正しいタイトルなのですが、中身は全部『毒』のお話になっています。
著者紹介
こちらの本は、中央公論新社から発売されています。
著者をご紹介しますね 今回は、ウラケン・ボルボックスさん(絵・本文)というイラストレーターの方と、それから毒の専門家である船山信二先生(監修)です。
この本を選んだ理由
今回この本を選んだ理由は、私の周囲のことなのですが、 ゴールデンウイークくらいから、家庭菜園の話題であったり、山菜取りの話題なんかが増えてきたんですよね。
で、大体は楽しくて美味しい思い出になるのですが…日本全体っていうふうに見ていくと、この後に増えてくるのが様々な毒による中毒のニュースなんです。
例えば、触ってしまったら、ちょっと痒いっていう程度のものから、うっかり体に入るとポックリ死んでしまうものまで、 身の周りには実に様々な毒を持つ生き物が暮らしているんです。意外と忘れてますよね。
特に去年ぐらいからは、カエンタケといって触ると化学やけどを負ったような、すごく痛い目に遭うキノコが 急速に増えていたり、というニュースもあって。
そういう危ないものに、うっかり触れて、残念な思い出を増やさないためにも、まずは 毒のある生き物について、少し知識を持っておきたいなと思いまして、この本をご紹介させていただきました。
ざっくりな紹介です
それでは、ざっくりな内容の紹介です。
最後のコラムのページまで入れて、159ページ。 これまで紹介した本よりは、ちょっと薄めの手軽な感じがあるサイズ感です。
色は、オールカラーで、イラストが満載。 もう、どのページからでも読み始められます。ちょうど、見開きで1テーマっていう形になっているので、気が向いたところをパラパラめくったり、ニュースで耳にした名前を探してみたりっていうのもいいかもしれません。
全ページふりがなついております。最高です!
小学校低学年のお子さんから、もう内容的にはですね、サスペンス大好きな大人まで楽しめます。
どのくらい、たくさんの毒の生き物が紹介されているのか、ちょっとか軽く数えてみたんですが。
陸地、水辺エリアで27種類、海や磯で26種類、 もっと身近なところに生えている植物というくくりで19種類、 それから「おいしい植物とそっくりで毒のある植物」というくくりが12種類。
そこに、なかなか刺激的なコラムが7話という形になっていました。
今年ですね、2023年5月SNSで話題になったナガミヒナゲシ、これは130ページで登場してきます、確認してみてください。
うっかりで食べてしまう毒、この中で有名なものはやっぱり毒キノコとそれから水仙(スイセン)かなと思います。
他にも、「部分的に毒」とか「場合により毒」とかいろろな毒が出てくるので、 私はすごく楽しみながら何度も読み返しました。
「今日の128ページ」のお時間です
それでは、今日の128ページです。
せっかくなので、 ご紹介した本の128ページ目には何が書かれていたのか、これを毎回チェックしていきたいと思います。
128ページで取り上げられているのは、ニセアカシア。
これは第3章身近なところに生える毒、植物のコーナーですね。
すごいサブタイトル、「 無敵の毒パワーで日本各地を侵略中」。
なんとこれは侵略的外来集に当たるのだそうです。
しかもですね、必殺技「虫ヨラーズ」で危険度が2、これはどういうことかというと、いたるところに、いろいろな部位に毒があるとなので、それを食べる虫や動物が、まあ毒があるので ね中毒を起こして死んでしまったり、もう食べなくなったり。そうすると生き残る確率高くなりますよね。というのが、 この植物の生存戦略なんですね。
…とはいえ、とはいえ、人間ですなんとですね。
花びらには毒がないということで、この花を美味しく食べる調理方法が書いてあります。
と同時に、この木の皮を食べた家畜の馬が中毒をしたという話も書いてあるんですが(笑) なんでしょう。馬でさえ(!?)食べられないものも美味しく食べようっていう人類の心意気いいなって思います。
脱線しま~す
ちょっとネットで検索してみたのですが、世界中にですね、わざわざ毒消しをしてまで食べる食材っていうのが あるようなんですよね。日本だと、 例えば大飢饉で他に食べるものがないので、ソテツを毒抜きして食べたとかっていう記録を見たことはあるんですが、
そういうわけではなくて、珍味としてとか、とにかくわざわざ毒を抜いてまで食べたいっていう人類の 好奇心なのか、なんなのか。私も人類なのですが、ちょっとわからないなという情熱を感じつつも、 そういうところもまた毒の魅力なのかなと思ったりもしています。
ところで、毒の侵入口って、どのくらいあるんだろうかっていうのを考えてみたんですが。
まず口から飲んだり食べたりする、 息を吸う。それは鼻からも一緒ですよね。意外と忘れがちなのが目で、 眼球に直接毒がかかると、これは被害が大きいので要注意。
なので、危ないことをするとき、危険な実験をするときは、専用のゴーグルをかけたりしてますよね。
あと、うっかり触ってしまうっていうことでは、皮膚全部が当てはまります。特に手のひらもそうなんですが、 足ですね、海なんかで、なんか踏んづけてしまったっていうこと多いと思います。
私は素足に下駄で、雨降りの山の中を歩いて、ヤマビルが足にくっついてきたことがありました。まあ、完全なる油断なんですが、 油断は大敵だなっていうことも一つ覚えていてほしいなと思います。
エンディングと次週予告
そろそろ、エンディングの時間ですね。
今回、ご紹介した本は、毒を持つ生き物だけを集めたものでした。
しかし、私たちの身の回りには、使い方を誤ると毒になってしまうものがたくさんあります。例えば、洗剤とか化粧品、 消毒薬は薬ってついてるけど、毒になりますよね。それから、本来は健康になるために使う医薬品も、 容量用法を守らなければ、人体に有害になってしまいます。
それから、私たち人類にとっては、チョコレートや玉ねぎのように美味しい食べ物、おやつ、ただのご飯の材料なんですが、 ペットの犬や猫、それから、小鳥たちにとっては、毒になってしまうというものもたくさんあります。
この機会に是非、自分や家族ペットにとっての毒、それはどのようなものがあるのかなど、範囲を広げて調べていていただけたらいいなと思いました。
来週はミスターブラックホール、 国立天文台水沢VLBI観測所所長で天文学者の本間希樹先生の著書、 『国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ』をご紹介します。どうぞ、お楽しみに!
お相手はサイエンスライターの富山佳奈利でした。
たこみんFM 2回目は『ママはキミと一緒にオトナになる』をご紹介しました

放送2回目にして、理科っぽさが表面化していない本を選びました。
今回ご紹介したのは『ママはキミと一緒にオトナになる』です。
出版社のページはこちらです。
番組のゆるい文字起こしを載せておきます。
音声はstand.fmなど、Podcastから配信されています。
オープニング
富山佳奈利の理科本クラブ。
こんにちは。サイエンスライターの富山佳奈利(とやま かなり)です。
この番組では理科好きの私が、ぜひあなたにも読んで欲しい本を毎週一冊ご紹介いたします。
ご紹介する本のジャンル発売時期、書籍やムック、雑誌といった形態にはこだわりません。 「面白い!あなたにもぜひ読んで欲しい!」そう思った本たちを大切なあなたに、ふんわりとお引き合わせする番組です。
早いもので、2回目の放送となりました、どうぞ、よろしくお願いいたします。
タイトル紹介
第2回目にお引き合わせする本は、 『ママキミと一緒にオトナになる』です。
タイトルの通り、子育てのエッセイ本です。
著者紹介
著者は ライターで編集者の佐藤友美さん。元々、ヘアメイクなどのジャンルを主戦場に、雑誌やムックの制作、あと、幅広い現場経験を買われて、美容業界向けのセミナー講師などもされていました。その後、グっと活動範囲を広げられて、インタビュアーやブックライター、そして、オウンドメディアの編集長として活躍されています。
佐藤さんは『さとゆみ』の愛称で知られる方なので、私もさとゆみさんとお呼びしたいと思います。
実は、さとゆみさんが、ブックライターのお仕事をされるようになった頃、くらいからの知り合いなのですが、 改めてこの本の感想をお伝えする場がこの番組になりまして。んー、なんというか嬉しい、恥ずかしい、緊張感で収録しております。
この本は、「あとがき」までを入れて、277ページになります。会話文がたくさん出てくるので、思いのほか、読みやすい本じゃないかなーと思いました。
読書が苦手だなという方は、さとゆみさんと、それからメインの登場人物である息子氏、それぞれの会話を色違いのマーカーで塗ってみて、そこだけ読んでいっても十分楽しめるなと思います。
もしくはですね、会話文を一切すっ飛ばして、まあ、いわゆる字の文っていうんですが、括弧でくくられていない部分だけを読んでみても、また違う面白さがあるかなと思います。
この本を選んだ理由
さて、この本を紹介しようと思った理由ですね、これはとても単純です。
もう、この本がめっちゃ理科、サイエンスな本だなって直感したからなんです。
「え?いやいやいやいや、友達の本の宣伝でしょ」っていうツッコミを入れたそこのあなた!なんか、魂の汚れた大人になってはいないでしょうか?(笑)
なぜ、サイエンスなのかっていうところ、説明しますね。
科学的な活動の一番の基本は何だと思いますか?
専門に分かれてくるとね、いろいろあることはもちろん承知しているのですが、集めて集めて、比べて、分ける。 これが科学の基本です。
昆虫を例にするとわかりやすいでしょうか、昆虫の標本箱見たことあると思うのですが、どうでしょう。おんなじ種類の虫を、これでもかって、大量に集めて、標本にして並べてありますよね。
あれは、ただ単に「虫取りが上手で、たくさん捕まえたことを自慢するのだ」というための行為ではございません。同じようなものを、まずはたくさん集める。 次にそれらを比べて分ける分類するんですね。そうやって、細かく分類がされて、名前が付くと『わかった』が、一つ増える。
これが集める対象が木の葉っぱでも、キノコでも、隕石でも、化石でも鳥や魚でも基本は同じなんです。
集めて集めて比べて分ける。今回、さとゆみさんが3年間集めてきたものが、たまたま息子氏との間にあったエピソードだったっていうことなんですね。
標本箱の代わりに、まあ、今時ですからね。きっと、クラウドにたくさんのメモ書きとか、写真とか、データーとかが 保存されてるかもしれません。その中で比べて、まとめて、これぞという切り口で発表されたエピソード。これが、理科の視点から見ても、十分に興味深い内容でした。
個々のエピソードは、 子供を育てたことがある人にとっては、懐かしいものかもしれないですし、私みたいにね、子供を持ったことがないという者には、まるっと、未知との遭遇かもしれません。で、正直なところを申し上げます。と、まあね、(私自身は)『自分だけは生まれた時から大人だったもん』と言ってはばからない人間でございます。なのですが、息子氏とさゆみさんのやり取りがですね、次元上昇と容積の拡大っていう観点から見ると、これがなかなか面白いぞと思いまして。その面白さを感じる方法をですね、是非、伝授したいと思います。
ざっくりな紹介です
この本に出てくるのは、
著者であるさとゆみさんと、さとゆみさんの御子息、息子さんですね。本文中は『息子氏』というふうに書かれているんですが、 彼が小学校3年生から5年生の間のお話になっています。
ちょうどですね、小学校3年生の彼が感じているであろう世界が二次元。XとYの座標で表すことができる世界だと。すると、4年生では、それに高さが加わった三次元で、5年生になってくると、時間軸を入れた四次元に自然に展開していっているように見えました。ま、もちろん大雑把な流れなんですけどね。
で、それから、この息子氏にとっての世界を彼を中心とした球体っていうのかな。ボール(球)でイメージしてみましょう、と。
そうすると、小学校3年生の彼の世界っていうのは、きっとおそらく、彼が真ん中に立つと、 ドッジボールのような、くるっとまん丸で結構丈夫な殻に包まれた世界の内側のような感じがするんですね。
ところが、4年生に上がると、あのわかるかな。あの、駄菓子屋さんなんかで売っているプラバルーンっていうおもちゃ。短いストローの先になんか、ねばねばした透明なやつを丸めてくっつけて、で、そーっと息を吹き込んで 膨らませる。風船のようなシャボン玉のような、ちょっとビニールの臭いのきついおもちゃですね。
これがまた、まん丸に思った通りに膨らまないところが難しくもあり、面白くもあり。あと、そのビニールの素材の 微妙な厚さの加減で、虹色の屈折が見えて、すごく美しいんだけれども、 すぐに壊れてしまう。脆い。はい、風船そんなイメージがありました。
で、そんな彼が5年生になったとき、どんな世界観になっているのか、それは是非 本文を読んでいただいて、もしよかったら、私にも感想を共有してほしいなと思います。
それとですね、サイエンスの中でも難しい問題、観察者が観察対象に影響をどうしても及ぼしてしまう。
これについても、そうだよねっていうエピソードが綴られています。真っすぐな母の愛情と「真っすぐな観察が」っていうと、ちょっと残酷になってしまうんですが、彼を見つめる眼差しと。それと、彼のまっすぐな疑問が交差するとき、どんな化学反応が起こるのか。ぜひ、これは、仮説を立てながら、ちょっと時間をかけて読んでみてほしいなと思う部分でした。
「今日の128ページ」のお時間です
それでは、今日の128ページの時間です。
せっかくなので、 ご紹介した本の128ページ目には何が書かれていたのか、これを毎回チェックしていきたいと思います。
今回は、 4年生の君とママというテーマの書かれている場所でした。ちょうどこのページから進学塾、その後というエピソードが始まります。まだ、彼は 自分の心情を伝えるのに、十分な語彙を持っていない、そんな年頃のようでした。
精一杯ママに窮状を訴える場面は、自然とね、首、肩、腰に力が入ってしまいまして、「もうそれは、こう言えばいいんだよ」と教えてあげたいような気持ちになりました。
で、そういうやり取りを重ねて、彼の世界にはたくさんの補助線が引かれていきます。切り出された世界には、それぞれ名前があること、 そのコレクションを増やすことで、人生が豊かになっていくことを知るんだろうなあというのを少し羨ましい気持ちで読みました。
エンディングと次週予告
そろそろ時間ですね。
本日は、『ママはキミと一緒にオトナになる』をご紹介しました。
来週は ウラケン・ボルボックスさんの絵、船山信二先生の監修、『すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。』 をご紹介いたします。どうぞ、お楽しみに!
お相手はサイエンスライターの富山佳奈利でした。
たこみんFM 1回目は『タコの心身問題』をご紹介しました

ジタバタしても、その日はやって来ます。本日はクラファンの返礼で始まった「たこみんFMでの10分間番組MC 週1×3か月」権の第1回目放送日でした。
今回ご紹介したのは『タコの心身問題』です。
出版社のページはこちらです
では、番組のゆるい文字起こしを載せておきます。
音声はStandFMなど、Podcastから配信されています。
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オープニング
富山佳奈利の理科本クラブ。
こんにちは。サイエンスライターの富山佳奈利(とやま かなり)です。
この番組では理科好きの私が、ぜひあなたにも読んで欲しい本を毎週一冊ご紹介いたします。
ご紹介する本のジャンル発売時期、書籍やムック、雑誌といった形態にはこだわりません。 「面白い!あなたにもぜひ読んで欲しい!」そう思った本たちを大切なあなたに、ふんわりとお引き合わせする番組です。
いよいよ、たこみんエフエムでの放送が始まりました。どうぞよろしくお願いいたします。
タイトル紹介
記念すべき第一回目に、お引き合わせする本は… 『タコの心身問題 ~頭足類から考える意識の起源~』です。
あれっ?て思われましたかね?
素直にタイトルで選びました。
著者紹介
この本は翻訳モノでして、2016年にオーストラリアのシドニー大学科学史・科学哲学スクール教授およびニューヨーク市立大学大学院センター兼任教授をされた ピーター・ゴドフリー=スミスさんによって書かれたものです。
日本では2018年11月に夏目大さんの翻訳で発売されました。
科学哲学というのは、ちょっと耳慣れない学問ですが、まあ、科学、サイエンスを哲学的な視点から考えてみましょうっていう学問と言われています。ちょっとピンとこないですよね。人生哲学の人生の部分をサイエンスに置き換えたような感じ、がわかるようなわからないような、まあ割と新しく切り分けされた学問分野になります。
著者のピーターさんは、科学史の研究者でもあって、科学技術の発展を歴史的な側面から整理するっていう形で研究されているんですね。 で、こういう興味関心を持っているオーストラリア生まれで、凄腕のダイバーでもありまして。海中で撮影したビデオは、あのナショナルジオグラフィック、ナショジオですよ。あの世界最高峰の科学番組でも取り上げられているっていうすごい方なんですね。
そんなめちゃめちゃ考える性格で、めちゃめちゃ海の中の観察が得意な人に、シドニーの海が運命の出会いをプレゼントしてくれる。
そんな場面からこの本は始まります。
ざっくりな紹介です
今回ご紹介する「タコの心身問題」。
こちらはですね、訳者あとがきまでを入れて254ページになります。なかなかね、ページ数あるなぁっていう感じの本なので、もう本当に超超超かいつまんで面白かったところをお知らせしておきたいと思います。
科学者の方が書いた本なので、 厳密でややこしい表現だったり、注釈がたくさん付いてきたり、というところがありますよね。これはしょうがない。
なので、この本から何か知識を学ぼうっていうのは、一旦横へ置いておいて。で、ピーターさんがタコに入れてあげる物語部分って言いますかね。そのへんをまずは読んでみて欲しいなぁと思います。
第一章から、「違う場所で進化した心との出会い」っていうことでね。ページ番号で言うと2ページ目。 物語の最初の最初、小見出しが「二度の出会い、そして別れ」なんですよね。
あれ?恋愛、小説かな??っていう書き出しで始まってます。
ちょっとだけ読みますね。
(以下、引用)2009年春のある朝、マシュー・ローレンスは、小さなボートのいかりを青い海に適当に下ろし、海の中へと飛び込んだ。 オーストラリアの東海岸だ。(引用ここまで)
こんな感じで、とあるタコとのファーストコンタクトまでの出来事が記述されています。
で、いきなりね、もう3ページ目の1行目ですね。いきなりこうなんかベッドっていう単語がカッコ付きで登場して(笑)
なんかやっぱり恋愛ものなのかな?と、あれっ?ていうなんかね。まあ不安みたいな気持ちがよぎります。
ただ、まあ安心してください。タコです、と。
著者の熱が伝染してくる
10匹ほどのオクトパスたちがのんびり暮らしている場所に出くわしたっていう話になっています。
妙に落ち着いていて、賢そうなタコ達との出会いが、マシューさんの心に何かこうタコ愛みたいなもの植え付けていくんですよね。
さすがは科学者と言いますか、こうあの時出会ったタコの概念をどんどん一般化して。
で、タコ、タコの仲間から頭足類っていうふうに、LOVEの範囲を広げて。
さらに今度は、地球上の生命は究極的には「たった一個の原始的な生命」から始まって、だんだん枝分かれをしていって違う生命体として、今このように地球上に暮らしているよ、と。 ならば、この素敵な頭足類と我々人類がどこで別れ別れになってしまったんだろうと考えるわけなんですよね。
化石とかね、そういう証拠に基づいて科学的に遡った結果、離ればなれになったのは、どうも6億年前らしい。
まあ、人類と一番近いって言われているチンパンジー。チンパンジーと人類の共通祖先は600万年前までは生きていたと書いてありましたね。 6億年前に比べると、もうほんのついさっきみたいな気がしてしまいますよね。
という感じで一般的な『学術書って区分けされる本』よりも、内容はすごく読みやすいです。
おーい作者の人、大丈夫?っていう感じで、こっちが気になっちゃうようなユーモアがたくさん混ぜてあります。
ここは翻訳をされた夏目さんの腕もね、大きいところだと思うんですが。
時間が溶ける危険な本です(笑)
ついつい引き込まれてしまう危険な本でして、私が最初にこの本を読んだのは、本屋さんからの帰り道の電車 だったんですけど。 まんまと乗り、過ごしてしまいました。
うん。
そういう面白い、タコマニアの告白本みたいなところから始まるのですが、見るからに賢そうな頭足類ね。特にタコをずっと追って海へもぐって観察をしてきた著者が「まあ、賢そうっていうか、賢いよね」って思って。
で、そうすると、「賢いってどういうこと?」とか、「頭足類の賢さを示すエピソード」もこれでもかって挙げてくるんですけど。
あれですね。こう…、推しの話をね熱心にしてる、周囲が見えなくなったヲタクみたいな(笑)もうまさにそんな感じです。
おっと、そろそろお時間ですね(汗)
でまあ、そろそろ現実に浮上する時間が近づいてきたので、大急ぎで締めないと、私は思っているところなんですが。
この著者の人は、人間と6億年前に枝分かれをして、別系統の賢さを持っている生き物『頭足類』を知ることで、知性とは何か、心とは何かっていうものを知るヒントになるのではないかと考えたわけなのです。
もう今、今の今ですね。世間をザワつかせているChatGPT的なAI技術とかもね。 「コンピューターが知性だったり意識、心なんかを持ったらどうしようか?」 っていうか、もうそれを判断しようにも『てか、意識って何ですかね』っていうのが究極的にはわかっていないので、「じゃあコンピューターがそれを持っちゃったかどうか」がわからないんですよね。…っていうところなんかも合わせながら読んでいくと、さらに面白い感じがするかなと思います。
あとですね、特に仲良くなっタコに、狙っていたイカの居場所教えてもらうっていうエピソードがあったり。
特に、バディ的に仲良くなったタコの写真が綺麗なカラー写真が何枚も載っていたりします。
確かに、あのね、こう…フォントが小さいし、挿絵もないので、パッと見開いてすんなり読めるかなっていうと、ちょっと人によるかなと思うのですがね。
一旦落ち着いて声に出して読んでみると、すごく楽しい♪
なんか情景が想像できる、目の前に浮かんでくるような素敵な物語だなと思いました。
「今日の128ページ」のお時間です
で、今日の128頁の時間です(笑)
せっかくなので、ご紹介した本の128ページには何が書かれていたのかっていうのを毎回チェックして行きたいなと思います。
128ページは、『第四章ホワイトノイズから意識へ』というテーマが描かれている場所でした。
128頁の後ろから四行目に、 この本がIT屋さんたちの心を当時ね、発売当時ガッチリ掴んだというポイントが書かれています。
タコやイカなんかは海の中で上手に擬態をするっていうのも知られてますよね。
形を似せたり、周囲に色を合わせたりして、これをやるのも脳みそでいちいち考えて、この状況だから、この辺が赤でここが青でっていうのを考えるんじゃなくて、それぞれの部位 が、それぞれ必要な形、シルエットであったり、色であったりっていうのを独自判断して瞬時に作動するみたいなところはやっぱり脳みそ以外にもそれなりの知的な何かがちゃんと機能して、しかも連携して動いていることの証なんじゃないか? それではエンディングです。
本日は『タコの心身問題 ~頭足類から考える意識の起源~』をご紹介いたしました。
来週は 佐藤友美著「ママはキミと一緒にオトナになる」をご紹介いたします。
どうぞお楽しみに。









